側弯症は治らない?それは本当ですか?側弯症についての色々を語ってみた!

から不思議に思う事。それは、新患さんの○○ブーム。腰痛ブーム、妊婦さんブーム、首の痛みブーム・・・

で、今は側弯症ブームが来ているのかも???

側弯症とは

側弯症は正式名称を「脊椎側弯症」と言い、背骨や腰骨が三次元的に捻れながらS字形やC字形に歪んで体幹を変形させてしまう疾患です。

多くの場合は原因が特定できないため「特発性側弯症」と呼ばれ、発症時期などにより4タイプ(3タイプと言われることもある)に分けられています。

そのうち、10歳以降の主に女児に見られる「思春期特発性側弯症(Adolescent idiopathic scoliosis;AIS)」は最も発症頻度が高く、日本でも全人口の約2~3%が発症しています。

進行すると、肺や心臓を守っている胸郭(胸椎、肋骨、胸骨で囲われた部分)が変形し、肺活量の減少や息切れを感じたり、心理的負担やストレス、脊髄の圧迫による麻痺が出ることもあるので注意が必要です。

側弯症の改善が厄介なのは、発症原因が遺伝的な要因や環境的な要因が関与するのでは?と言われているだけで、その大多数が原因不明という事ですね。

側弯症の発症は10代に多い!

側弯症は通常、成長期に発症することが多く、10歳までに側弯症と診断された場合を早期発症側弯症と呼びます。

10代に多く見られるのは、骨が成長している時期に姿勢や骨格の問題が発生するためです。

側弯症の発症率

側弯症にはさまざまなタイプがありますが、その発生頻度は側弯の種類や程度、性別、年齢により異なります。

日本での発生頻度は全人口の約2~3%程度で、女子に多くみられ、側弯症の中で最も多い「特発性側弯症」は全体の80%前後を占めます。(病院に行っていない人もいるので実際にはもっと多いかと)

特発性側弯症が特に10代の若者によく見られるのは、成長期に背骨が急速に成長する時期であり、姿勢や骨格の問題が発生しやすいためです。

最も多い思春期特発性側弯症では女児が男児の5~8倍多く、側弯の程度が大きくなると女児の割合が増加します。

また、特発性側弯症以外にも、先天性側弯症や二次性側弯症などもありますが、発生率は特発性側弯症よりも低いと考えらえています。

側弯症の特徴

側弯症の特徴には、次のようなものがあります

➀背骨・腰骨の弯曲:側弯症では、S字型またはC字型の弯曲が生じます。

➁肩や腰のラインの左右差:側弯症が進行すると、肩や腰の高さが不均一になります。

➂片方の背中や腰が突出する:片側の背中や臀部が突出します。

➃姿勢の変化:姿勢の変化が生じると、立つ、座る、歩くなどの日常動作でも不便が生じることがあります。

➄背中や腰の不快感や痛み:背骨や周囲の筋肉にかかる圧迫や不自然なストレスがかかることがあり、それに伴う不快感や痛みを感じることがあります。

➅臓器の圧迫:重度の側弯症では、肺や心臓などの臓器に圧迫がかかり、呼吸や血液循環に問題を引き起こすことがあります。

4つの側弯症

側弯症には、以下のような種類があります

➀特発性側弯症:10代の若者によく見られる原因が特定できない最も一般的な側弯症

➁先天性側弯症:胎児の発育中に背骨の形成に問題が生じて発生する側弯症

➂二次性側弯症:筋萎縮性側索硬化症、先天性骨盤形成不全、脳性麻痺などの病気や状態が原因で発生する側弯症

➃神経筋性側弯症:筋ジストロフィーや脊髄性筋萎縮症などの神経や筋肉の疾患によって発生する側弯症

側弯症の原因

側弯症の原因は複数ありが、以下は側弯症の発生と関係があるとされるものです。

➀遺伝的要因:家族歴がある場合

➁筋力のアンバランス:背中の筋肉の弱さや不良姿勢が側弯症の発症に関連している場合

➂成長期の変化:成長期における急激な身体の変化や発育不良が、脊柱の弯曲を引き起こす場合

➃神経や筋肉の疾患:神経や筋肉の疾患によって姿勢を維持する筋肉の機能が妨げれた場合。

側彎症の診断

1)視診(上半身裸か、女性はブラジャーだけにして観察)

立位:後方から観て➀片側の肩が高い ➁片側の肩甲骨が突出している ➂ウェストラインが非対称

前屈:前屈した際に片側の肩甲骨や背中、腰が隆起している

2)レントゲン写真

レントゲン写真を撮って、背骨の弯曲(カーブ)の最も傾いている胸椎(背中の骨)同士の角度をコブ角といい、この角度が10°以上あると側弯症と診断されます。

また、病院ではコブ角が40°〜50°以上になると手術を勧められる事がよくあります。

側弯症になりやすい人

側弯症は、以下のような要因があると発症リスクが高くなるとされています。

気になる方は一度チェックしてみてください。

・遺伝的要因:家族歴がある

・性別:男性よりも女性に多い
・ホルモン:ホルモンの影響に女性に多い

・年齢:10代の成長期に多い。

・姿勢:姿勢の悪い生活習慣のある人に多い

・不適切な体の使い方:体にかかる負担が増える事でリスクが高まる

・神経や筋肉の障害: 特定の神経や筋肉の疾患が存在する場合

これらの要因は、個々の状況や生活習慣と組み合わさることで、側弯症のリスクが高まり、改善にも時間がかかります。

こういったお悩みはありませんか?

►体に痛みや不快感を感じる

►日常生活での動作や活動が制限される

►体の歪みが進まないか心配

►プールや温泉に行くのが精神的な負担になる

►背中や腰の痛みだけでなく疲労が抜けない

►手術を勧められて悩んでいる

►装具が蒸れるし、着用が面倒くさい

►一生このまま治らないのか不安になる

►妊娠して遺伝しないか不安にある

►呼吸器や循環器などに圧迫がかかと合併症のリスクが増加すると言われた

側弯症を持つ人々の悩みは、側弯症の程度や症状の重さ、生活環境や本人の意識の違いで随分と変わります。

側弯症の改善について

側弯症の治療方法は、側弯の程度や進行具合、患者の年齢、健康状態などによって異なります。

病院での一般的な治療法には、以下のようなものがあります。

➀経過観察:定期的に側弯症の進行を観察し、必要に応じて治療方針を検討する。

➁物理療法:ストレッチ、筋力トレーニング、姿勢改善の指導など。

➂装具の装着:軽度から中等度の場合、装具(ブレース)が使用されることがある。

➃手術:重度の場合や装具や物理療法が効果的でない場合に手術が検討される

手術は体にかなりの負担をかけるリスクが伴うため慎重に検討する必要があります。

当院での施術について

当院の整体による側弯症に対する施術は、一般的に鍼灸やマッサージ、カイロプラクティックなどの補完医療や代替医療と言われるものです。

側弯症は原因不明の症状ですので、改善の科学的なエビデンスは確かに不足はしていますが、

〇側弯症の進行をこれ以上、悪化させたくない

〇側弯症による日常生活の負担を軽減したい

〇体に負担のかかる手術はしたくない

そういった方は是非一度ご連絡ください。

進行を止めて手術を回避するだけでなく、背骨や腰骨の弯曲の改善の実績が当院にはあります。

なぜ、当院の施術で改善が期待できるのか?

当院の施術でなぜ、側弯症の改善が期待できるのかというと、基本的な体の構造と反応に基づいた施術理論と方法で側弯症にアプローチをするからです。

具体的には、

➀硬くなった関節を動きやすくする

➁固くなった筋肉を緩める

➂背骨、骨盤などのバランスを改善させる

➃セルフケアの指導

➄定期的な来院

この➀~⑤で徐々に側弯症を改善させる、または進行の抑制をしていきます。

側弯症のセルフケア

当院では、側弯症の施術の効果を持続させ、悪化を防止するためのセルフケアとして、正しい姿勢の指導をしています。

指導した姿勢を日常生活で出来るだけ取り入れて、背中をまっすぐに保つように注意してください。

体の歪んだ状態というのは“脳”が記憶しています。

歪んだ状態の体ではではなく、正しい姿勢を日常生活で何度かやっていくうちに、脳の記憶は徐々にですが正しい姿勢の方へと上書きされていきます。

また、 ➀適度な運動やストレッチ ➁筋肉の強化や柔軟性を向上 ③過体重や肥満の防止 ④バランスの良い食事 ➄適切なマットレスや枕で寝る良質な睡眠の確保 ➅ストレスの管理などを実践するとさらに側弯症の改善と進行を抑制させる効果が期待できます。

側弯症の進行を防止、改善させるためには、積極的なセルフケアによる自己管理と定期的な来院は必須です。

参考文献

日本側彎症学会

日本整形外科学会

川西さくら整体院