産後の過ごし方③ 危険な産後の骨盤矯正

「産後の骨盤矯正」を掲げているホームページやポスター、のぼり旗などを目にすることが増えてきました。

それに伴ってか、産後の骨盤矯正などが原因と思われるトラブルも年々増加しているように思います。

なぜ、「産後の骨盤矯正」が増えたかと言うとその理由の一つが患者さんのリピートと紹介による新規の獲得です。

「産後をやれば、初産なら2人目も来てくれるし、家族や親戚、子供が大きくなってからの来院への切っ掛けになる」という話しをする治療院経営のコンサルタントまでいます。

そういう意図もあってか?「産後の骨盤矯正」のコースをメニューにする整体院、接骨院(整骨院)が増えたのかもしれません。

ただ、そういう院は、産後は対応してくれても妊娠中は対応してくれなかったりします。(T_T)

産後は出来るけど、妊娠中は出来ないとかおかしいと思いませんか?

ちゃんと勉強して技術もあれば、産前と妊娠中の整体も産後と同じように大切なことが分かります。

産後の骨盤矯正は大切ですが、出産する前に骨盤や骨格のバランスを整えてあげると、

►安心、安全なお産に臨める
►長時間に及ぶ分娩時間の予防
►分娩時の痛みや出血量の軽減
►胎内環境が整い赤ちゃんの生育にいい
►産後の体の安定がいい
►無理に強い力や急な力を加える矯正をしなくていい

などのプラスの効果が期待でるので、妊娠中の整体はNGではなく、実はGO!なのです。

つまり、妊娠中のケアの出来ない院は、残念ながら本当の意味での産後ケアができない。

先日も産後2ヶ月で骨盤矯正に通ってバキバキ整体を受けていたという話しを聞きました。

他に

×「産後1ヶ月経ったら大丈夫」と言われボキボキ整体を受けていた
×悲鳴を上げるほど筋肉をグリグリする痛い整体を受けていた
×産後矯正という事で、横向けで骨盤を上からグイグイ押されて痛かった
×産後3ヶ月で若い男の先生に二人掛かりでボキッとやられて怖かった

などなど、ゾッとする話しを患者さんからたびたび聞きます。

こういった整体はハッキリ言って産後では、あ・り・え・ま・せ・ん!

産後のママさん体についての基本的な知識があれば怖くて出来ない施術ばかりです。

また、産後は骨盤矯正だけでなく、乳腺炎、尿漏れ、子宮脱、関節炎、不妊症、自律神経の乱れなども改善してこその「産後」のケアです。

産後のケアを安心して受けるには以下の項目に当てはまる施術者であるかを参考にして下さい。

①妊娠中のケアができる
➁専門的に妊娠中、産後の体と整体法について勉強をしている
③産後3ヶ月を過ぎるまではボキボキ矯正をしなくてもケアしてくれる(※)
④骨盤矯正の後にフラついた時の対処ができる
⑤骨盤矯正以外の産後のトラブルもケアしてくれる
⑥背骨、骨盤などを一人で矯正できる

あくまでも私個人の意見ですが、こういった基準を満たしている院であれば安心してお任せしてもいいのではないかと思います。(^_-)-☆

※細かい理由は施術者に確認をしていただくか当ホームページにもいくつかヒントが出ています。

川西さくら整体院