膝痛の原因はこんなに沢山!自分は大丈夫と過信していませんか?放置していると大変な事になるかも?

「寒くなってきたからでしょうかね?」冬に膝の痛みで来院される皆さんからよく聞く質問です。

確かにそれも無いとはいえませんが、今回は膝の痛みの原因やメカニズムについて考えてみましょう。

実は私も…

実は私も40歳代で酷い膝裏の痛みに悩んだ経験があります。
ある日、買い物でショッピングモールに行った時に膝の裏に痛みを感じました。
「歩けない程じゃないし、ちょっと我慢したら痛みも治まってくるやろ」と思って放置していると…
「ヤバ!マジで痛みが増してきた…でも、まだ見たい物もあるし…」「まだ40代やからまだいけるやろ!」と思って更に放置すると…。膝裏の腱が切れるくらい痛くなり、しばらく動けなった経験があります。

あれ?今日は寝ても治らない…?

皆さんも「一晩寝れば治って…」という経験はあるかと思います。
それは寝ている時に自然治癒力による人体の修復が行われたり、動かない事で患部の負担が減るからです。
なので今回も「一晩寝れば…」と思って朝を迎えますが一向に痛みが治まっていない!
むしろ、膝の痛みはその後どんどん悪くなり、30~40分も歩く事が出来ない状態になったので、テーピングなどセルフケアも追加しながら、セルフでやれない範囲の施術はいろいろな知人の先生の施術を施していただき、治まるまでに1年以上かかりました。

過信はNG

膝の痛みで来院される方で、痛みが悪化したパターンのほとんどが私と同じ「過信」と「無理」です。
痛みが出たら自分を過信して無理を続けるのはストップするのをおススメします。
まさに「経験者は語る」です。

なぜ膝の痛みは起こるのか?

では、なぜ膝の痛みは起こるのでしょうか?一般的な原因やメカニズムは以下の通りです。

1.関節の炎症
膝の痛みの多くは関節の炎症によって引き起こります。
原因は関節にある軟骨が摩耗することで、骨同士が直接接触し、痛みや炎症が生じることがあります。また、関節の変形や外傷によって関節炎が生じます。

2.靭帯や半月板の損傷
膝には関節を安定させる靭帯と関節のクッションとなる半月板という組織があります。
これらがスポーツや事故による急激な運動や負荷がかかることで膝関節が損傷を受けると痛みが生じます。
膝関節の中央には前十字靭帯と後十字靭帯という靭帯があり、特に前十字靭帯の損傷が多く発生します。
また、膝の関節の内外には半月板というクッションあり、損傷を受けると痛みや腫れが生じることがあります。

3.筋肉の不均衡
膝周囲の筋肉のバランスが崩れると、膝への負担が増加し、痛みが生じることがあります。
特に左右の脚の筋力のバランスが悪い場合や、筋肉の柔軟性が不足している場合にこの問題が発生しやすくなります。

4.姿勢や歩行の問題
姿勢や歩行の問題も膝の痛みの原因となります。
足の内側や外側に歪みがある場合や、足首の柔軟性が不足していると、膝への負担が増え、痛みが生じることがあります。
また、骨盤や背骨の歪みによって、立っている時や歩く時に体の重みを均等に支える事が出来ずに、より負担の大きかった膝関節に痛みが起こります。

5.過度の負荷や使い過ぎ
膝に長時間の負荷がかかることや、過度の運動や活動が続くことで、膝の組織に負担がかかり、痛みが生じることがあります。
ランナー膝(膝蓋骨軟骨軟化症)など、過度の運動や膝の使い過ぎによって、膝の軟骨が炎症を起こし、痛みが生じる症状もあります。
スポーツでのランニングやジャンプなどは膝への高負荷が継続的に行われ問題が起こりやすいので要注意です。

6.体重の増加
膝に負担をかける原因の一つに体重の増加が挙げられます。
体重の増加は膝関節の圧力が高まり、関節にある軟骨が摩耗することで痛みや炎症が生じたり、膝の負担を軽減させる筋力のキャパがオーバーすることで痛みが発生することがあります。

7.膝関節の変形
体重の増加で膝関節の圧力が高まると、体重を支えるために膝の骨が広く、大きくなることがあります。
よくあるのが、骨棘と言って変形した骨が棘のような形で筋肉などの組織を圧迫することで痛みがでます。
骨棘による痛みは筋肉の組織が慣れてくると痛みは軽減してきますが、放置しているとある一定の大きさまでどんどん変形が進み、筋肉を更に圧迫することで痛みが増加したり、治まらなかったりします。

8.滑液包炎
膝の周囲にある滑液包が炎症を起こすと、膝の動きが制限されたり痛みが生じたりします。
これらは一般的な膝の痛みの原因や病気の一部ですが、症状や原因は個人によって異なります。

9.腰痛や腰痛予備群
当院の臨床において、膝関節に問題のある方は、100%の確率で腰に何らかの問題を抱えています。
理由は、腰の骨に付着する筋肉が膝関節に付着する筋肉に連動するからです。
逆に膝の悪い方は、今は痛みなどの症状が出ていなくとも、100%の確率で腰にも何か問題を抱えています。

10.筋肉の衰え
膝の衝撃を緩和させる働きをするする筋肉(特に内転筋や足底筋)が弱まることで膝の負担は増加します。具体的には、➀高齢化による筋力低下と筋繊維の柔軟性の低下 ②運動不足 ③体の歪みから筋肉への信号が滞る などが挙げられます。

11.その他
腸脛靭帯炎、関節ネズミ(関節内遊離体:関節の中に軟骨や骨のカケラがある状態)、足関節捻挫の既往歴なども膝関節の痛みの原因と考えられます。

膝が痛くなる病気

関節リウマチ
免疫異常により関節で炎症が起き、腫れや激しい痛みが生じる疾患。
変形性膝関節症
膝の関節軟骨がすり減り、慢性的な痛みを伴う病気。
半月板損傷
膝関節の軟骨組織である半月板が損傷することで、膝の痛みを感じることがある。
膝靱帯損傷
スポーツ等による大きな力が加わり膝の靱帯が損傷することで痛みが発生する。
変形性膝関節症
特に加齢によるものが原因で、痛みの対応としてヒアルロン酸注射や運動療法、鎮痛剤が有効。
※進行した場合は人工関節手術の選択肢もある。
急性関節炎
偽痛風や痛風、化膿性膝関節炎などがある。
血友病
血液を固める血液凝固因子が不足して出血が止まりにくい状態で、膝などの関節痛を引き起こすことがある。
痛風
尿酸が過剰になり、関節に結晶化して炎症と痛みを引き起こす病気。
その他
全身性エリテマトーデス(膠原病SLE)、慢性疼痛、ベーカー嚢腫、深部静脈血栓症(エコノミークラス症候群)、鵞足炎、腸脛靭帯炎(ランナー膝)、膝蓋腱炎(ジャンパー膝)、タナ障害 など多岐に渡るので素人判断はせずに痛みが出たら早く専門家に相談しましょう!

まとめ

靱帯や半月板の断裂や骨折、感染症など膝の外科的な手術が必要な重篤な場合は、医師に相談することが重要ですが、それ以外は病院で根本的な改善策を期待できる事はまず無いので、膝の痛みの改善には施術所のセレクションも重要ですね。

日本整形外科学会
https://www.joa.or.jp/index.html

ドクターズ・ファイル
https://doctorsfile.jp/medication_symptoms/search/176/

川西さくら整体院