「何もしていないんですけど、首から背中にかけての痛みが引かなくて…」という訴えがこの2年くらい本当に増えました。
なぜ増加したのか?今回は私なりに原因と考えられる点を踏まえて首や背中の痛みについて解説していきますね。
首や背中の痛みの一般的な要因
痛みの原因のほとんどは、不良姿勢か交感神経の過剰による筋肉の緊張です。
その要因の多くは以下の通りです。
首や背中に痛みのある方は何か一つでも思い当たる事があるのではないでしょうか?
・姿勢の問題:長時間同じ姿勢でいたり、体を歪めた姿勢で仕事などで筋肉は緊張します。
・ストレス:ストレスは交感神経が過剰になり、首から背中の筋肉が緊張します。
・疲労:疲労は姿勢を制御する脳の指令が緩慢になり思い頭を支える首の筋肉に負担をかけます。
・眼からの刺激:コンピュータやスマホの画面の見過ぎは眼からの光の刺激で首の筋肉が緊張します。
ちょっと特殊なケース
・交通事故:急な衝撃で捻じられた首や背中の筋肉は体を守るために拘縮を起こします。
・スポーツ:スポーツでの疲労や捻挫、タックルなどでの転倒による体のダメージが蓄積されます。
・寝具が合っていない:寝具が合っていないと不眠による交感神経の過剰と体への負担が増えます。
・ケガの後遺症:ケガをした体の組織は痛みが治まっても緊張は残ったままです。
・くしゃみ:くしゃみや咳というのは想像以上に体に負荷をかけます。
・整体:整体で首などをバキッと鳴らす矯正をされた後に痛みや痺れが出るケースもあります。
マスクも要因の一つかも?
新型コロナウィルスのまん延でマスクをする機会や時間が増えた方も多いはず。
しかし、マスクを長時間しているとマスクのゴムの張力で後頭部から背中、肩口にかけての筋肉が緊張を起こします。
患者さんには「え~?」とかよく言われますが、ゴムの張力が弱いために引っ張られて緊張しているというのを脳が認知出来ないだけなのです。
まさに、塵も積もれば…というやつですね。
負のループもある
マスクが関係していると思われるもう一つの要因が呼吸筋です。
首の前にある胸鎖乳突筋と胸にある小胸筋は呼吸に関係する筋肉で“呼吸筋”とも言われています。
マスク⇒呼吸筋が浅くなる⇒呼吸筋が緊張⇒猫背気味になる⇒首、背中の筋肉が緊張⇒内臓体性反射⇒肺の機能低下⇒呼吸筋の緊張⇒さらに猫背気味に・・・・と負の無限ループが完成します。
当然、緊張した筋肉は痛みやダルさを引き起こします。
こういうお悩みはありませんか?
・肩や背中のコリや痛み、ダルさが何か月も続いている
・痛みやダルさで家事や仕事に集中できない
・マッサージやストレッチをしても効果が無い
・パソコン、スマホの作業で頭の後ろや首筋が痛くなる
・慢性的に目の疲れや痛みを感じる
・慢性的な疲労感が抜けない
こういったお悩みのある方は上記のような要因が関係しているのかも?
コロナ渦ではZoomでの会議やグループコンサルが多くなり、パソコンの前に座っている時間が増え、運動不足の方も増えました。
そして緊急事態宣言が解消されても変に真面目な日本人の気質からか?まだまだ必要以上にマスクをしている人がいる…。なので、今の日本で首や背中のコリと痛みが増えてくるのは必然なのです。
ちなみに、一般に普及しているマスクではウィルスの体内への侵入防止の役には立ちません。
本当に防止するならN95規格以上のマスクです。(ただし、呼吸は苦しくなりますが)
肩こりは国民病?
肩こりは、日本人の70%以上が感じている“国民病”といわれています。
特に、女性のほうが一般的に男性よりも筋肉が少ないために肩こりが多いといわれています。
また、パソコンやスマホの普及と低年齢の所持率の増加によって10~20代の若者の肩や背中のコリや痛みを訴える人が急増しています。
一般的な改善方法としては・・・
マッサージ、温熱療法(蒸しタオル、入浴、ホットパックなど)、運動療法(筋力強化)、電気療法、薬物療法(シップ薬、筋弛緩薬、局所注射など)、安静 などがあります。
しかしこれらの治療を受けても、その時は改善してもすぐに症状はぶり返してしまいます。
なぜならそれはこれらの治療が症状に対する『対症療法』と呼ばれるもので、コリや痛みの根本原因にアプローチしていないからです。
それがわからなければ、根本的には症状の改善には至りません
根本原因を改善しよう!
肩が凝って肩を揉んでもその場では楽になりますが実は治っているわけではありません。
身体で起こる不調は背骨や骨盤といった体の土台となる部分がゆがみ、その結果として筋肉や血管、神経などが圧迫され、体液のめぐりが悪くなるためで、首も背中も腰もこの問題をクリアしないと根本改善に至りません。
骨盤や背骨のゆがみを正さない限り、身体は正常な状態に戻らず、根本原因は解決しないので症状は改善しません。
首の痛みを改善し、再発を防ぐためには…
➀整体を受けて元の体に戻す。
➁デスクワークの際はデスクと椅子の高さを調整する。
➂適切な高さの枕や寝具で寝る。
④適度な運動やストレッチをする。
➄パソコンやスマホを見過ぎない。
➅ストレスの管理をする。
➆疲れを溜め過ぎない。
痛みが続く場合や症状が悪化する場合はすぐにご連絡くださいね。
参考文献
〇川西さくら整体院:https://teni.jp/
〇日本整形外科学会 症状・病気をしらべる : https://www.joa.or.jp
〇ドクターズ・ファイル:https://doctorsfile.jp/
お電話ありがとうございます、
川西さくら整体院でございます。