葉酸は、ほうれん草から発見されたビタミンB群の一つです。
赤血球の形成を助ける働きや細胞増殖に必要なDNA形成、胎児の正常な発育をサポートする働きがあり、身体の重要な働きに欠かせない栄養素で体にとって大切な役割を担っています。
特に、妊娠前から十分に摂ることで、お腹の赤ちゃんの脳や脊髄の発達異常である「神経管閉鎖障害」のリスクを減らすことができるとされてるので妊娠を望む人は、なるべく妊娠1ヵ月以上前から摂取しましょう。
というのも、赤ちゃんの神経系は妊娠初期から作られ、先天異常は妊娠7週間頃までに起きるからです。
7週頃というとやっと妊娠がわかる頃なので、妊活中から摂っておくことが大切です。
また、その後も妊娠後期にかけてきちんと摂り続けることをおすすめします。
厚生労働省の食事摂取基準による推奨葉酸摂取量は、日本人女性は1日あたり240μgで、妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、必要な量が普段の約1.8倍、妊娠中期・後期は約2倍とされています。
通常の食事をしていれば、不足しにくい栄養素だといえるかもしれませんが、働く若い年代では、不規則な食生活で葉酸の不足になってしまいがちなので注意をしましょう。
摂取不足状態が続くと造血機能が異常をきたし、巨赤芽球性貧血や、神経障害、腸機能障害などのおそれがあります。
また、口内炎、皮膚異常、動脈硬化を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
葉酸は、緑黄色野菜に多く含まれているイメージがあるかもしれませんが、鶏や牛、豚の肝臓や、鶏卵、納豆、ウニなどにも含まれています。
葉酸の摂り方の注意点
①水溶性ビタミン:葉酸は水溶性のビタミンで、水に溶けやすく、熱に弱い性質があります。通常の食事から摂取するには食材と調理の仕方を工夫しましょう。
②サプリメント:過剰摂取すると亜鉛の吸収阻害などを起こす可能性があるので注意しましょう。
③レバー:レバーにはビタミンAが豊富に含まれており、妊娠初期にビタミンAをとりすぎるとお腹の赤ちゃんの奇形や流産の危険性があるとされています。
次回は葉酸の多い食品です。

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