尻もちをついてから、腰の痛みが治まらない。病院で検査をしたら圧迫骨折と言われた!

圧迫骨折の特徴

圧迫骨折の主な症状には以下のようなものが挙げられます。

背部痛:圧迫骨折部位を中心とした背部痛が特徴です。
痛みは安静にしていても生じ、咳嗽や排便などの動作で悪化する傾向があります。

身長の減少:椎体がつぶれることで身長が低くなります。

猫背:背骨が変形することで猫背になります。

歩行障害:症状が重症の場合は、歩行障害を伴うこともあります。

圧迫骨折になりやすい人

圧迫骨折になりやすい人は以下の通りです。

高齢者:特に、骨粗鬆症のある高齢者は圧迫骨折になりやすいです。

女性:男性よりも女性の方がホルモンの影響で骨粗鬆症になりやすく、圧迫骨折のリスクが上がります。

肥満:体重が重ければ重いほど転倒した際に腰に与える負荷が増加します。

低体重:体重が低い人は、骨密度が低くなる傾向があり、圧迫骨折のリスクが高くなります。

運動不足:運動不足の人は骨密度を低下させ、圧迫骨折のリスクを高めます。

栄養のバランス:特にカルシュウム、ビタミンD、タンパク質、など不足。

ステロイド薬:ステロイド薬を長期服用している人は、骨粗鬆症になりやすく、圧迫骨折のリスクが上がります。

圧迫骨折の起こりやすい場所

胸椎(背骨):圧迫骨折の中で最も多く、全体の約70%を占めます。
腰椎(腰骨):胸椎に次いで多く、全体の約20%を占めます。
頸椎(首の骨):比較的少なく、全体の約10%を占めます。

椎体は、下位に行くほど大きく、骨密度も高くなります。
そのため、胸椎や腰椎に圧迫骨折が発生しやすい傾向があります。
また、過去の圧迫骨折経験者も、再発リスクが高くなります。  

圧迫骨折の治療法

病院での圧迫骨折の主な治療法には以下のようなものがあります。
体軸の固定:骨が癒合するまでコルセットやギプスを数か月着用する。
手術:重症の場合は、セメントの注入や金属による固定など手術が必要になることもあります。
その他:治療ではありませんが、鎮痛剤やカルシュウム剤などの薬を服用する場合もあります。

セルフケアについて

圧迫骨折のセルフケアとしては、以下のものが挙げられます。
転倒予防:滑りやすい場所には注意し、手すりなどを設置するなど、転倒予防に努める。
運動:骨密度を維持するために、適度な運動を行う。
栄養バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDを多く含む食品を積極的に摂取する。
禁煙・禁酒:喫煙や飲酒は骨密度を低下させるので控える。  

セルフケアできない方は…

圧迫骨折は椎体が圧壊していますので、その部分は自然治癒に任せるしかありません。
圧迫骨折をすると姿勢が前傾気味になり、体が歪んで筋肉や関節が硬くなります。
体が歪んで筋肉や関節が硬くなると、血行不良や体の他の部分に痛みなどが出てきます。
なので、体の歪みや硬さをご自身でセルフケアできない方は、定期的に来院によるお体のケアをおススメします。

再発防止について

圧迫骨折の再発防止には、以下のことが大切です。
骨粗鬆症の治療を継続する: 骨粗鬆症がある場合は、骨粗鬆症の治療薬を継続して服用し、骨密度を維持する必要があります。
転倒予防:転倒予防に努める。
適度な運動:骨密度を維持するために、適度な運動を行う。
栄養バランスの取れた食事:カルシウムやビタミンDを多く含む食品を積極的に摂取する。
禁煙・禁酒:喫煙や飲酒は骨密度を低下させるので、控える。
圧迫骨折は、高齢者を中心に増加している疾患です。
適切な治療とセルフケアを行い、再発防止に努めることが大切です。  

まとめ

圧迫骨折は、高齢者、特に女性に多くみられます。
胸椎や腰椎が圧迫骨折しやすい傾向があり、過去の圧迫骨折経験者も再発リスクが高くなります。
ご自身の年齢や性別、過去の骨折経験などを考慮し、圧迫骨折のリスクを認識することが大切です。  

参考文献

・川西さくら整体院 https://teni.jp
・日本整形外科学会  https://www.joa.or.jp
・ドクターズ・ファイル https://doctorsfile.jp/
・チーム脳外 脳神経外科医のブログ

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