首の骨(頸椎)をボキっと鳴らす整体(矯正方法)を整体系の業界では、「スラスト」や「アジャスト」という事があります。
結論から言うと頸椎のスラストやアジャストは違法ではありません。
厚労省は1991年の通知に基づき、首をひねるなど急激な回転伸展操作を加える「頚椎スラスト法」を、危険性が高いため禁止するよう指導しています。
この「通達」は法律(法律そのもの)ではなく、違反したから直ちに逮捕されるものではありませんが、身体に重大な損害を及ぼす(死亡や脳卒中リスクなど)として医学的に厳しく禁止されています。
ポイントは、頸椎に対する急激な回転伸展操作(頚椎スラスト法)は、椎骨動脈や頸椎を通る神経、頸椎周囲の靭帯などの損傷を起こすリスクが高く、非国家資格のカイロプラクターや整体師などに対する指導(通達)であり、法的に「禁止する必要がある」とされているという手技です。
厚生労働省医務局長通知(昭和35年など)によると、人体に危害を及ぼすおそれのある医業類似行為は禁止・処罰の対象となり得るため、この通知に違反する行為は実質的に規制とされています。
また、頸椎スラストは重度の障害(めまい、自律神経障害、意識障害)や、死に至る事例も報告されているため、施術は控えるべきとされています。
つまり、頸椎スラストは「禁止」ではないが「やらないでね」というのが現状です。
実際に、20年以上の施術歴を持ち、「ゴッドハンドかも?」と言われていた先生でさえ、頸椎スラストで腕に痺れが出たという事で患者さんに訴えられ、裁判になったケースもあります。
私が「これなら事故は起こらないかなぁ~」というスキルを見たのは、オステオパシーの国際セミナーで来日された先生1人だけです。
SNSの普及で自信満々に頸椎スラストをする動画も時々は目にしますが、その先生のスキルを見たら「雑」「危険」「怖い」という感想しかありません。
たまたま、行った施術所で頸椎スラストが得意と言われても、不安や嫌な感じがしたら迷わずNGを出していただくのが無難かと思います。