『誕生を記憶する子供たち』の著者 デーヴィット・チェンバレン博士は「いいお産かどうかは、赤ちゃんが笑って産まれるか、泣いて文句を言っているかで区別できる」と言っています。
◆赤ちゃんが文句を言っている時
では、どんな時に赤ちゃんが文句を言って怒っているのかと言うと、お腹の赤ちゃんに事前に断らずに吸引分娩をしたり、帝王切開をしたときなどに怒った表情をする赤ちゃんがいるそうです。
それは、赤ちゃんにもお産のリズムがあって、それを乱されたからではないかというのです。
「いいお産」は立ち合い出産すればいいとかいった「形」ではなく、妊娠中から赤ちゃんにどれだけ気持ちを向けられるかが一番大切です。
◆パパさん!お腹の赤ちゃんに話し掛けていますか?
出産後にパパさんが抱っこしてギャン鳴きをされる場合は、赤ちゃんが「誰?この人?」と不安に思って泣いているからかも?
お腹の赤ちゃんとママさんは繋がっているので大丈夫ですが、パパさんはそうではないので、生まれる前に声を掛けておかなければ、赤ちゃんからすれば知らない人なので、不安になって泣き出す事があります。
大人だって知らない人には緊張したり、不安になったりしますよね?
赤ちゃんは言葉を話せないので、その緊張や不安などをギャン泣きで表現して伝えているだけなんですけど、パパさんには少しショックかもしれませんね。
ちなみに、ある調査で「お父さん臭い!」「洗濯物を一緒に洗わないで!」などと思春期になって訴える女の子の多くは、お子さんがママさんのお腹の中にいる時に声を掛けていなかった…というレポートもあります。
「具体的にどうすればいいか分からない…」という方は、出産前からの一言からから始めてみてはいかがでしょうか?
◆妊婦さんの最強の見方は助産師さん!?
私には、マタニティー整体のセミナーや私が講師をした助産師限定セミナーなどで知り合った助産師さんが全国にいます。
そういった助産師さんからお産の時のリアルな体験談をよく聞きますが、意外と多いのが「先生、邪魔!」です。(汗)
海外の産婦人科でもそうですが、緊急事態以外は助産師さんの方が産科の先生よりも、上手で手際がいいのだそう。
全ての病院ではないでしょうが、「先生が出てこないで、見守っているだけ」というのが、いいお産の条件の一つのようです。
◆いいお産は気持ちいい!?
私が知り合いの助産師さんに勧められた本の中に『無痛安産の書』( 新世書房 丸山敏雄 著)という一冊があります。
この著書の中では「お産というものは、ほんとうに気持ちよく楽にできるもので…楽しい気持ちのうちに生まれる…“無痛安産”それが本当のお産です」とあります。
そして、「一人生むと気持ちが良すぎて、すぐにもう一人生みたくなる」のだそうです。
そう聞くと「絶対にあり得ない!!」と思う方も多いはず。(私もタイトルを聞いた瞬間にそう思いました)
しかし、それはあなたが見たり聞いたりしている情報から「無理!!」と脳に刷り込みがされているだけかもしれません
一読すると、私的には環境や条件が揃えば“無痛安産”も可能かな?と思いますが、現代社会ではなかなか難しいのが現状かと思います。
そこで、当院では少しでも無痛安産に近づける条件を少しでもプラスしたいと思い、産後だけでなく、妊婦さんのボディコンディショニングにも力を入れています。
『無痛安産の書』は昭和23年に初版本が発行されており表現が現代調では無いので、少し読みにくいかもしれませんが気になる方は是非ご一読ください。