経営ファーストではない「産後の骨盤矯正」を施術メニューにしている施術所の見分け方

前回、「産後の骨盤矯正」が増えた理由として ①新規集客 ②リピート率向上 ③客単価アップ ④差別化 ⑤口コミ拡大 のすべてを同時に狙える、非常にコスパの高いメニューということで、経営コンサルタントや多店舗化を推進するチェーン店が「他の施術所との差別化」をするために広まったという話しでした。

そして、そこには「患者さんファースト」という考えが無いまたは低いという事を認知しておく必要があるという事でした。

そこで今回は、経営ファーストや多店舗化ファーストではない、失敗しない「産後の骨盤矯正」を施術メニューにしている施術所の見分け方です。

失敗しない「産後の骨盤矯正」の施術所選び7つのポイント

1.「妊娠中」の施術もOK
妊娠前から通っている施術所が妊娠を告げた途端に施術を断られたというケースはよくあります。
妊娠中の整体は施術者にとって一般の整体よりも副反応などのリスクの高いので「リスク回避」という名目で施術を断るケースが殆どです。
この判断は間違いではありませんが、やはり経営ファーストと言うしかありません。
何故なら、リスクの高い施術でも、それを極力低く、安心安全にできるようなスキルを学べばいいだけなので。

2.他院直後でもOK
「産後1カ月以降ならOKですよ」と今まで通っていた施術所で言われたという話しをよく聞きます。
この時点で「産後専門」の知識とスキルはほぼ無いと思ってください。
原則として、産後6カ月はホルモンの影響を考慮すると一般的な整体は危険です。
産後の整体スキルを正しく学んでいれば退院直後でも施術可能です。

3.骨盤の矯正が1つだけ
産後の骨盤矯正を掲げる多くの施術所が「骨盤を締める」施術として行っているのが、側臥位(横向け寝)で骨盤を上から抑えるという方法ではないかと思います。
しかし、上から1か所抑えるだけでは不十分です。
骨盤の構造上から言うと少なくとも3~4か所はアプローチをかけないといけません。
もし、1か所しかアプローチをされていないなら何らかの理由を付けて、施術所を変えた方が賢明です。

4.担当者が専門知識を有している
担当者に専門の知識が無いと産後の整体は妊娠中と同じくらい危険です。
※胎児の突然死が無いだけです。

5.担当者が変わらない
どんなにカルテを詳細に記載しても施術者によって、施術中の力加減やタッチの仕方、力の方向などは必ず変化します。
その少しの変化でも妊娠中、産後の整体はエラーを起こすことがあります。
施術者が複数在籍するチェーン店で施術を受けるなら、あなたに合った担当者が変わらないよう依頼しましょう。

6.サプリや骨盤ベルトを必要以上に勧めてくる
全てのサプリや骨盤ベルト、インナーがNGという訳ではありません。
必要以上に勧めてくる場合は要注意ですが、骨盤ベルトやインナーも産後ケアに有効ではあるので、施術者にシッカリと説明を聞いて納得して購入しましょう。

7.産婦人科、助産院、助産師と連携している
妊娠中・産後の勉強をかなりしている整体師でも出産の現場に立ち会ったり、産婦人科で入院中のママさんのケアをするとうケースはほぼありません。
出産の現場にいる専門家の意見やアドバイスを受けられる環境は、妊娠中・産後の整体をする施術者にはとても貴重であり必須条件だと思います。

☆まとめ

特に刺激の強い施術でなくとも患者さんの体には大なり小なり必ず変化が起こります。
妊婦さんの体は少しの変化でも急に体調が悪く可能性があり、最悪の場合は胎児の死亡に繋がる危険性もゼロではありません。
例えば、胎児母体間輸血症候群など母体に持病などがなくても、何らかの拍子に赤ちゃんが急激な貧血に陥り、心停止に至るケースなどもあります。
妊婦さんの整体は患者さんにも施術者にも一般の施術に比べハイリスクであることは間違いありません。
それでも、妊娠中にマタニティー整体をするのは意義があります。
そこをクリアしないで安全な産後だけというのは経営ファーストと言われても仕方ないかと思いますし、「産後ならOK」と言っても実は生理学的に産後の体に詳しくなかったりというケースが多々あります。
どちらを選ぶかはあなた次第です。