肩こりは多くの方が「仕方ないもの」「一時的な疲れ」と考えがちですが、実際には身体の使い方や姿勢の乱れが積み重なって起こる構造的な不調であるケースが少なくありません。マッサージを受けてもすぐ戻る、湿布や薬では改善しないと感じている方は、根本原因にアプローチできていない可能性があります。
整体院にてこれまで症例をみてきた経験から、肩こりが起こる仕組みと放置することによるリスクについてわかりやすく解説させていただきます。

多くの人が悩む肩の重さ・痛みの正体
肩こりは単に肩の筋肉が硬くなっている状態ではなく、姿勢・筋力・血流・神経など複数の要素が関係しています。
特に現代の生活環境は、肩に負担がかかりやすい条件がそろいやすく、慢性化している症例も多いです。肩こりが起こる身体の仕組みについて段階的にご説明します。
肩こりが起こる身体の仕組み
肩こりの原因の一つとして、長時間のデスクワークやスマホ操作による姿勢の崩れがあげられます。画面を見るために頭が前に出る姿勢が続くと、頭の重さ(だいたい5〜6kg)を首・肩の筋肉だけで支える状態になります。その結果、僧帽筋や肩甲挙筋といった筋肉が常に緊張し、血流が悪化して疲労物質が溜まりやすくなります。
さらに、猫背や巻き肩の姿勢では肩が前方に引っ張られ、肩甲骨の動きが制限されます。この状態が続くと筋肉は硬くなり、肩の重さや痛みとして自覚されるようになります。肩こりは「不良姿勢の結果」として現れているケースが非常に多いです。

首・肩・背中の状態が影響
肩は単独で動いているわけではなく、首や背中、肩甲骨と連動して機能しています。運動不足になると肩甲骨周囲の筋肉が使われにくくなり、可動性が低下します。すると血流が滞り、筋肉が硬くなりやすい状態が続きます。
また、体幹や背中の筋力が低下すると、正しい姿勢を保てず、肩や首に余計な負担が集中します。その結果、肩こりが慢性化しやすくなります。肩だけを揉んでもすぐ戻ってしまう場合、首や背中、体幹の機能低下が関係していることが少なくありません。
一時的な肩こりと慢性的な肩こりの違い
一時的な肩こりは、作業や運動後の筋疲労によるものが多く、休息や軽いストレッチで回復しやすいのが特徴です。
一方、慢性的な肩こりは、姿勢の乱れや筋力バランスの崩れが習慣化し、自然に改善しにくい状態となっています。 慢性肩こりでは筋肉が硬くなった状態が当たり前になり、血流低下や神経への刺激が続きます。そのため、肩の重さだけでなく、首の違和感や頭痛など他の症状を伴うことも多く、根本的な対処が必要になります。
肩こりを放置することで起こり得ること
肩こりを軽視して放置すると、単なる不快感にとどまらず、神経や血管に影響を及ぼす可能性があります。症状が広がる前に、身体で何が起きているのかを知っておくことが重要です。

腕などにしびれを伴うケース
肩や首周囲の筋肉が強く緊張すると、その下を通る神経が圧迫されやすくなります。特に首から腕へ伸びる神経が刺激されると、腕のだるさやしびれ、指先の違和感として症状が現れることがあります。 この状態が続くと、いわゆる神経痛のような症状へ進行する可能性もあります。初期は「疲れかな」と見過ごされがちですが、神経への負担が長引くと回復に時間がかかるため、早めの対処が重要です。
頭痛・目の疲れ・首の違和感
肩こりが原因で起こる頭痛は、筋肉の緊張によって血管や神経が圧迫される「緊張型頭痛」が多く見られます。後頭部やこめかみ周辺の筋肉が硬くなることで、血流が低下し、重だるい痛みが生じます。
また、首周囲には自律神経に関係する構造が集まっているため、肩こりが続くことで目の疲れ、集中力低下、首の違和感などを感じる方もいます。肩こりは局所の問題ではなく、身体全体へ影響を及ぼす可能性がある不調です。
肩こりは改善できる?根本改善の考え方
肩こりは適切なアプローチを行うことで改善が期待できます。ただし、表面的な筋肉だけを緩める対処では、再発を繰り返してしまうことが多いのも事実です。根本改善には身体の使い方そのものを見直す必要があります。
改善を左右する姿勢のバランスについて
肩こり改善の鍵となるのが、全身の姿勢バランスです。頭の位置、背骨のカーブ、骨盤の傾きが整っていないと、肩や首に負担が集中し続けます。特に頭が前に出た姿勢では、肩の筋肉が常に引っ張られる状態となり、いくら筋肉をほぐしても改善しにくくなります。
正しい姿勢とは、力を入れて胸を張ることではなく、無理なく身体を支えられるバランスが取れている状態です。このバランスを整えることが、肩こり改善の土台になります。
整体・整骨院での施術が必要なケース
セルフストレッチやマッサージで変化を感じにくい場合、姿勢の崩れや関節の動きの制限が強く関係している可能性があります。そのようなケースでは、整体や整骨院での専門的な評価と施術が有効です。 身体全体のバランスを確認し、肩こりを引き起こしている根本原因にアプローチすることで、症状の改善だけでなく再発予防にもつながります。
当院の肩こりへの施術について
当院では「肩がこっているから肩だけを施術する」という考え方は行っていません。肩こりは結果であり、原因は姿勢や身体の使い方、全身のバランスにあるケースがほとんどです。そのため、初回では丁寧な評価を行い、どこに負担が集中しているのかを見極めたうえで施術を進めていきます。

患部だけでない全身バランスの評価
肩こりの原因は、肩そのものではなく骨盤や背骨、首の位置によるケースも多いです。川西さくら整体院では、まず立位・座位・動作時の姿勢を確認し、肩こりにつながっている全身のバランスを評価します。 特に、以下のポイントを評価しています。
- 頭の位置が身体より前に出ていないか
- 猫背や巻き肩の有無
- 首や体幹の可動域
- 肩甲骨の動きや高さが左右で違っていないか
- 骨盤や背骨の歪みによる負担の偏り
- 背骨、腰骨の左右の筋緊張
これらを総合的に確認することで肩こりの根本原因へ近づき、より的確な施術につなげていきます。
肩甲骨の可動性の改善
評価した結果をもとに、肩甲骨周囲や首・背中の筋肉に対して徒手的なアプローチを行います。特に肩こりが慢性化している方は、肩甲骨の動きが著しく低下しているケースが多く、これが血流不良や筋緊張の原因となっています。 肩甲骨の可動性の改善を通して、硬くなった筋肉を無理なく緩め、関節の可動域を回復させることで、ほとんどの方が肩が軽くなる感覚を得られます。強い刺激ではなく、身体の反応を確認しながら行う施術を大切にしています。
再発しにくい身体を目指した生活指導
施術で一時的に楽になっても、日常生活の姿勢や癖が変わらなければ、肩こりは再発します。そのため当院では、施術後に生活指導を行い、肩に負担をかけにくい身体の使い方をお伝えしています。
デスクワーク時の座り方、スマホを見るときの目線の位置、自宅でできる簡単なセルフケアなど、無理なく続けられる内容を中心にご案内します。施術と生活改善を組み合わせることで、肩こりの再発を防ぎやすくなります。
肩こりに関するよくある質問
肩こりはマッサージだけで改善しますか?
軽度で一時的な肩こりであれば、マッサージで楽になることもあります。しかし、慢性的な肩こりの場合、姿勢や身体のバランスが原因となっていることが多く、マッサージだけではすぐに元に戻ってしまうケースが少なくありません。根本改善を目指す場合は、原因を見極めた施術が重要です。
肩こりが原因で頭痛が起こることはありますか?
はい、あります。肩や首の筋肉が硬くなることで血流や神経に影響が出ると、緊張型頭痛を引き起こすことがあります。肩こりと頭痛を繰り返している場合は、肩だけでなく首や姿勢全体を整えることが大切です。
どのくらいの頻度で通えばいいですか?
症状の程度や生活習慣によって異なりますが、初期は状態を安定させるために一定の間隔での施術をおすすめすることがあります。その後、症状が落ち着いてきた段階で間隔を空けていくケースが一般的です。初回時に身体の状態を確認し、無理のない通院計画をご提案します。
つらい肩こりは早めにご相談ください
肩こりは放置していても自然に改善することは少なく、慢性化するほど日常生活への影響が大きくなります。「いつものことだから」と我慢せず、早めに身体の状態を見直すことが大切です。
当院では、肩こりの原因を丁寧に評価し、一人ひとりに合わせた施術と生活指導を行っています。肩の重さや痛みでお悩みの方は、ぜひ一度川西さくら整体院へご相談ください。