資格について

治療院を探す際に「資格」の有無は確認されますか?
資格は大きく分けた「国家資格」と「民間資格」の2つがあります。

1. 国家資格と民間資格

「整体」という言葉は、実は「国家資格を持つ人が行う施術」と「民間資格(または無資格)で行うリラクゼーション」の両方に使われているため、非常に混同されやすいのが現状です。

法的な立場やできることの違いを整理しました。


◆ 国家資格と民間資格の決定的な違い

最大の差は、法律(あはき法・柔道整復師法)に基づいた「医業類似行為」として認められているかどうかです。

項目国家資格(柔整・あはき)民間資格(整体・カイロ等)
主な資格名柔道整復師、鍼灸師、指圧師整体師、カイロプラクター、セラピスト
根拠法国家資格としての法律ありなし(公的資格ではない)
教育期間養成校(大学・専門)で3年以上数日〜数年(スクールにより様々)
健康保険適用可能(条件あり)一切不可(全額実費)
広告制限法律による厳しい制限あり比較的自由(ただし医療誤認はNG)
主な目的治療、ケガの処置、機能回復体調不良の改善、機能回復、リラクゼーション、リフレッシュ、美容

◆ 国家資格(柔道整復師・鍼灸師など)の特徴

これらは国が認めた「医療に準ずる資格」です。

  • 解剖学・生理学の裏付け: 解剖学や病理学など、医学の基礎を160時間以上かけて学び、国家試験をパスしています。
  • 「診断」はできないが「鑑別」はする: 医師ではないので診断はできませんが、骨折や脱臼などのケガを判断(鑑別)し、応急処置を行う権利があります。
  • 保険診療の取扱い: 柔道整復師は急性期のケガ(捻挫・打撲等)に対して健康保険を使えます。

◆ 民間資格(整体・カイロプラクティック等)の特徴

これらは「法的な資格」ではなく、独自の理論に基づく「技術」の呼称です。

  • 法的な位置づけ: 法律上は「無資格者」と同じ扱いになります。そのため、「治療」「治る」「診察」といった医療用語を使うことは禁止されています。
  • 技術の幅が広い: 資格の縛りがない分、独自の矯正法や最新の理論を柔軟に取り入れている店舗も多く、一概に「国家資格より劣る」とは言えません。
  • 質のバラツキ: 1週間の講習で「整体師」を名乗る人もいれば、数年かけて海外の学位を取る人もいます。利用者が技術を見極める必要があります。

◆ 見分け方のポイント(看板の名称)

看板に書ける言葉は法律で決まっているため、名称で見分けるのが確実です。

  • 国家資格者がいる可能性が高い: 「接骨院」「整骨院」「鍼灸院」「指圧所」「くじき・ほねつぎ」
  • 民間資格(全額実費)のみ: 「整体院」「カイロプラクティック」「リラクゼーションサロン」「もみほぐし」

2. 国家資格者の数

整体系の施術に関係する国家資格者というと「柔道整復師」「鍼灸師」「あんま指圧師」という事になりますが、どのくらいの国家資格者がいるかご存じですか?
2026年(令和8年)3月26日は計9,434名(柔整・あはき合算)の合格者が誕生しました。
国家資格者の「総数」については、厚生労働省が発表する「登録者(名簿登録数)」と「就業者(実際に働いている人)」で数字が異なります。最新の推計値と統計を整理しました。

① 免許登録者総数(累計)の推計

免許登録者数は、試験に合格し、免許登録手続きを行った人の累計(死亡や免許取消を除く)です。2026年3月の合格者を加算した推計値は以下の通りです。

  • 柔道整復師:約 17万〜18万人
  • 鍼灸師(はり師・きゅう師):各 約 18万〜19万人
  • あん摩マッサージ指圧師:約 19万〜20万人
    • 注:あん摩マッサージ指圧師は、1990年代以前の古い登録者が多いため、累計数は大きくなりますが、実際の現役世代は限られます。

② 就業国家資格者数(実際に働いている人数)

厚生労働省が隔年で調査している「衛生行政報告例」の最新データ(令和6年末〜令和8年推計)に基づくと、現在日本で実際に働いている人数は以下になります。

柔道整復師:約 8.3万人
鍼灸師:約 14万人
きゅう師約 13.8万人
あん摩マッサージ指圧師:約 12万人

注:あん摩マッサージ指圧師は、1990年代以前の古い登録者が多いため、累計数は大きくなりますが、実際の現役世代は限られます。

まとめると・・・
2026年4月現在、日本には約70万人以上の「あはき・柔整」の免許保持者が存在し、そのうち約38万人以上現場で実際に就業していると推計されています。

ちなみに、川西市、宝塚市、伊丹市における接骨院・整骨院(国家資格)、整体院とコンビニエンスストアの数を比較すると、いずれの市でも接骨院・整骨院、整体院の数がコンビニの約2倍を大きく上回っているのが現状です。

2026年現在の最新データに基づく推計値は以下の通りです。

市別の施設数比較(推計)

市名接骨院・整骨院整体院(民間等)コンビニ
川西市約 55〜60 軒約 40 軒約 45 軒
宝塚市約 120〜130 軒約 80 軒約 75 軒
伊丹市約 110〜120 軒約 70 軒約 65 軒


3.実は凄い民間資格者

よく「国家資格を持っているから安心」とか「国家資格を持っているから信頼できる」という方がいますが、本当にそうでしょうか?
国家資格を持っていなくても、医学の基礎知識などほとんど無くても、国家資格者よりも患者さんを治したり、国家資格者が教えを乞う施術者もいます。
例えば以下のような・・・
・爪先で軽く擦るだけで余命3ヶ月の白血病を治した
・癌になった某国立大学病院の内科部長を治した
・触れずに体の不調部位を治した
・全身を摩るだで難病を治した
・頭に触れるだけで麻痺した四肢が正常に動き出した
・事故で下半身不随となった方を自立歩行ができるまで回復させた
・「よか」という一言で患者が治っている
などなど。
上記は私が実際に体験したり、確かな記録や映像で残っている事実です。
中には国家資格者もいますが、少なくとも医学部や医療系の専門学校では習う事の無い「都市伝説」のようなスキルを有している施術者もいるという事実も知っておくべきです。

4.結局、どちらが良いのか?

保険適用が可能で、国家資格に合格する最低限度の知識とスキルで問題がなければ「接骨院・整骨院(国家資格)」が適しています。

保険適応では対応できない状態の体の改善を求めたり、制限にとらわれずに全身のバランスを整えたり、体調管理やリラックスしたりしたい場合は、評判の良い「整体院(民間資格)」を選ぶのがベストかと思います。

どんな業界でも「安かろう、悪かろう」が原則です。

「国家資格を持っている」「海外で医師免許を取得した」「外国でスキルを勉強してきた」から患者さんが治せるとは限りません。

これらは、あくまで参考程度に・・・という世界だと思ってください。

あなたの施術所選びの参考になったでしょうか?